日本航空石川(石川)のトンガ人留学生、CTBモセセ・トンガ選手(3年)は09年に同校に入学。高校日本代表にも選ばれた。当初は文化の違いに戸惑うことも多かったが、「評価されることがうれしかった。仲間と一緒に将来も続けたい」と話す。
普段は寮でラグビー部員と共同生活。驚いたのは「一緒に浴槽に入るチームメートと、今では好物の納豆」と笑う。積極的な性格でチームメートに話しかけ、1年間で日常的な日本語会話をマスター。練習中に大きな声で「もっと強く当たれ」などと指示を飛ばす。
山海怜主将(3年)は「率先して激しいプレーもいとわない。頼りになる男」。トンガ選手は「日本と日本で出会ったラグビー仲間が大好き。ここで代表を目指したい」と決意を語った。
札幌山の手(南北海道)のニュージーランド人留学生、テトゥヒ・ロバーツ選手(1年)は元バスケットボール選手だ。今年4月に来日し、体格を見込んだ佐藤幹夫監督の強い勧めでラグビーを始めた。
親類に日本でプレーした経験があるラグビー選手がいた。しかし、ラグビーは幼少期にやっていた程度で、本格的な競技歴は1年足らず。それでもレギュラーの座をつかみ、激しいタックルなどでチームに貢献する。
日本語は「勉強中」だが、先輩の留学生、ジョーディン・パードン選手(2年)に通訳を頼み、選手たちとの会話を欠かさない。同校OBのマイケル・リーチ選手のように、日本代表として活躍する夢を抱いている。
大阪朝鮮(大阪)の金亨志選手(3年)=韓国籍=は「生まれ育った国、日本で代表を目指すことが夢」と言い切る。
小学生の時、花園ラグビー場へ家族で大阪朝鮮の応援に行った。詰めかけた人たちが一致団結し、大きな声で応援する姿に感動し、「皆に声援を送ってもらう選手になりたい」と、ラグビーを始めた。
28日の日本航空石川戦に先発出場。前半、腕にけがをして交代し、チームも敗れた。悔しさは消えないが、「日本代表に選ばれ、ワールドカップでトライを決める。この夢は諦めない」。呉英吉監督は「僕たち在日は日本社会で生きていく存在。日本の代表として活躍してくれることほどうれしいことはない」とエールを送る。【宮本翔平、今井美津子、宮武祐希、石戸諭】
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